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基壇部の積み石・支持鉄筋 震災の爪痕はあるが、願文、建立年、発願者、寄進者名等が読み取れ、当時の人々の息遣いが感じられる背部 |
平成25年9月5日。御来賓、檀信徒、工事関係者、多くの方々の御臨席の許、「芳全寺大仏修復事業落成・竣工式」が挙行されました。そして、芳全寺ご住職・荒木龍胤師により法要が営まれ、 仏像は新たな命を吹き込まれ「阿弥陀如来座像」として見事に甦ったのでした。 今、像と対面した時、穏やかなその姿の背や腰に残る修復の痕跡は、「東日本大震災」の物言わぬ記録として、今を生きる私たちが、子々孫々へと代々語り継いでいくことを教え導いているように覚え感慨深いものがあります。 多くの人々の篤い信仰のこころとその熱意により甦った「阿弥陀さま」の深い慈悲は、これからも長く篤信者をお守り下さることでしょう。 阪神淡路大震災から20年、東日本大震災から4年、大きな地震災害を忘れることなく後世に伝えていかなければならないでしょう。 石の台座部(基礎・基壇・像との結合作業) は |
天明の鋳物 | |
下野国佐野天明(現栃木県佐野市)に発達した鋳物師集団作の鋳物及び同地の鋳物。 古く平安時代からと言われ、仏像、梵鐘、鳥居等の青銅品、茶釜、灯籠等の鉄器製品などがあります。 北関東域の仏像、梵鐘などに「天明鋳物」が多く見られ、「結城・常光寺の阿弥陀如来坐像」もその一つです。 |
写真で見る大仏基壇設置工事 |
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仏像に刻まれた人々の願い・・・ |
願文・願主・制作年月等の文字部に残る修復痕跡 |
像 衣部に刻まれた寄進者名・寄進額等 蓮華台座に残る「明治40年當山25世移転工事」の刻字 |
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参考文献等
○ インターネット「芳全寺」ホームページ
○ 「栃木県・有形文化財」
○ 「佐野天明の鋳物」
○ 『二宮町史』