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今から280年程前に宮田石材先祖が納めた墓石。建立年が「享保15年」と彫ってあります。

私どもの歴史をさかのぼりますと、鎌倉御家人以来の名門結城氏に、御用石工として仕えていたとの伝承があります。
　江戸時代、水野氏が結城を治めるに至り、築城に伴う土木工事の石工棟梁としても活躍しました。時の藩主水野勝長が幕府から築城の許しを得たのが、元禄16年と文献にあります。今から300年以上前のことです。
　元禄時代といえば政治の安定と経済の発展を背景とした文治政治の時代。泰平の世は民衆の間にも墓石を建立する習慣を根付かせました。私どもの先祖が手がけた墓石も300年の時を経て歴史の証人として現代に存在しています。
　また、宮田石材の先祖の銘が彫られた石塔類で200年以上昔のものとしては、小山市寺院内の地蔵尊（享保4年）、八千代町寺院跡内の宝篋印塔（寛政4年）、結城市旧跡内の栗橋円翁之碑（寛政8年）が今なお端麗な姿で建っています。